無効な遺言書とは

効な遺言書とは、法律の条件を満たさない遺言書のことをいいます。

無効な遺言書には法的拘束力がないため、遺言書の内容にまったく従う必要はありません。

遺言書の法律条件は、年齢、意思能力、遺言書の書き方がまで実に細かく定められています。


無効な遺言書となる意思能力、年齢基準

遺言書は次のような意思能力、年齢でなければ無効となります。

  • 代理人や他人の意思が介在した遺言は無効
  • 遺言作成時に認知症などによって意思能力がなかった遺言は無効
  • 遺言適格年齢の15歳に達していない者の遺言は無効

自筆証書遺言で無効とされる例

自筆証書遺言で無効とされる例には、次のようなものがあります。

  • タイプライター、ワードプロセッサーでの遺言書は無効
  • テープレコーダーに吹き込んだ遺言は無効
  • 遺言書の全文を他人が代わって書いた遺言書は無効
  • 遺言者が指示して他人に遺言を書かせ自分の遺言として確認し署名押印しても無効
  • 遺言書に他人がタイプライターで打った不動産目録を添付したものは無効
  • 日付のない遺言書は無効
  • 日付印を用いた遺言書は無効(すべて自書しなけらばならない。)
  • 年月のみ書いて日付のない遺言書は無効
  • 何年何月吉日という記載は日が特定できず無効
  • 遺言作成の日より日付を遡らせて記載された遺言書は無効
  • 氏名が明記してない遺言書、氏名を他人が書いた遺言書は無効
  • 相続財産でどの範囲かが特定できないと無効
  • 2人で共同でする遺言は無効
  • 加除変更の方法が厳格に決められており違反すると無効
  • 他人がした加除変更は変更部分だけ無効

自筆証書遺言で有効とされる例

自筆証書遺言で有効とされる例には、次のようなものがあります。

  • カーボン紙を用いて複写により作成された遺言書は有効
  • 他人が書いた下書きを遺言者が筆写した遺言は遺言者に読解力があれば自書と解し有効
  • 手が震えて字がかけない人に他人が補助して書いた遺言を自書として有効
  • 遺言者の還暦の日、銀婚式の日は遺言が成立の日が判断できるので有効
  • 氏または名だけを記載しても遺言書の内容、その他から確認できれば有効
  • 押印は認印・拇印でも遺言書として有効
  • 病気で手が震える遺言者が他人に支えられた押印は有効
  • 遺言者の依頼により、他人が遺言者の目の前で押印したは遺言は有効
  • 入院中の遺言者の指示により、遺言者の印を自宅に持ち帰り押印した有効
  • 遺言言が数枚で糊継ぎしたもの、綴じ合わせどちらも契印がないが有効

公正証書遺言で無効とされる例

公正証書遺言で無効とされる例には、次のようなものがあります。

  • 欠格者が立ち会った遺言は全部無効
  • 遺言作成中は始めから終わりまで間断なく証人2人以上が立会いが必要であり、証人の1人がこれに違反して口授する際に立ち会っていなかったときは方式違背で無効
  • 証人には欠格事由が法定されているため、証人2人のうち1人が欠格者であると遺言は無効

遺言書が無効と思われる場合

遺言書が無効と思われる場合は、家庭裁判所に対して遺言無効確認の調停を申請します。

そして遺言書が無効であるという証拠書類などを提出して、遺言の無効を認めてもらうことになります。

もし調停で遺言無効の調書が作成されなかった場合は、遺言無効確認の訴えという裁判を起こすことになります。

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