遺贈と相続の違い

贈は遺言書がなければ効力が発生しないのに対し、相続は誰かが死ねば当然に発生する、という点が遺贈と相続の違いです。

遺贈とは、遺言によって遺言者の財産の全部または一部を贈与することをいいます。

これに対して相続とは、遺言のあるなしに関係なく、人が死ねばその瞬間に当然に発生します。

一般的に遺言書では相続人以外の者に遺産を与える場合に「遺贈する」という表現をしますが、相続人に対しても遺贈することはできます。


遺言で「遺贈する」と「相続させる」の違い

遺言書で誰かに財産を譲渡する場合「遺贈する」と表現する場合と「相続させる」と表現する場合があります。

「遺贈する」という表現は、相手が人間であればだれに対してでもすることができます。

これに対して「相続させる」という表現は、相手が相続権のある相続人でなければ、することができません。

遺言書で「遺贈する」という表現は、相続人に対しても使用することができます。


登録免許税の違い

「遺贈する」という原因によって相続不動産の名義を変更する場合、名義変更にかかる登録免許税は固定資産税評価額の2%です。

これに対して「相続させる」という原因によって続不動産の名義を変更する場合、名義変更にかかる登録免許税は固定資産税評価額の0.4%です。

「遺贈する」と「相続させる」では、登録免許税の金額が5倍も異なります。

遺言書で法定相続人に財産を譲渡する場合は、「遺贈する」と「相続させる」のどちらの表現も使用できます。

そして「遺贈する」と「相続させる」のどちらの表現を使用しても、もらえる相続財産はまったく同じです。

ところが登録免許税は、相続人対する譲渡であっても、遺言書に「遺贈する」と記載されていたら2%で、「相続させる」と記載されていたら0.4%です。

遺言書の記載方法によって登録免許税の金額が大きく変わりますから、遺言書を作成するときはこのような記載方法にも注意しましょう。


相続税について

遺贈により取得した財産は、相続によって取得した財産と同じく相続税がかかります。

遺贈で取得した財産も相続で取得した財産も、相続財産の評価方法はまったく同じです。

ただし遺贈によって相続財産を取得した人が配偶者または1親等の血族でない場合、相続税は2割加算されます。

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