遺書と遺言書と遺言証書の違いについて

書(いしょ)とは死後のために書き残す書面をいい、「かきおき」とも言われます。

遺書には法律で定められた書き方は存在せず、遺産の処分、遺族への訓戒、そのほかどのような内容を書いても問題ありません。

一般的には、残された人への感謝の気持ちをつづった内容が多いようです。

これに対して遺言書は、法律の条件を満たした書式で記入され、法的拘束力をもつ書面のことをいいます。

遺書として書いた書面が、遺言書の法律条件をすべて満たしている場合は、遺言書として扱われます。

反対に遺言書として書いたつもりでも、法律条件を満たしていないため遺言書として認定することはできず、遺書とされることもあります。

また遺言書としての条件をすべて満たしていて遺言書と認められても、その内容の一部については従わなくてよい内容があります。

たとえば、兄弟仲よくせよとか、遺骨を埋める場所を指定するなどの内容が書かれていても、法律的には拘束力がありません。

このようなことが遺言書に書かれていた場合には、その部分だけは実行しなくてよくなります。

ということは、法的拘束力のある遺言書の中身に、法的拘束力のない遺書の内容が含まれることがある、ということです。


遺書(いしょ)の書き方について

遺書は法的拘束力のないものですから、書き方に決まりはありません。

しかし最近は「エンディングノート」や「終活」というようなタイトルの本が多数出版されています。

これらの本は、自分の人生の最後をどのように締めくくるかについて書かれている本です。

そして遺書の書き方についても、感謝の言葉をつづった上手な文例が多数掲載されていますから、 参考にしてみてもよいでしょう。


遺言証書と遺言書の違いについて

遺言証書とは、民法の定める方式に従って遺言を記載した書面のことをいいます。

つまり世間一般に遺言書と言われているもので、法律の条件を満たしたものの正式名称が「遺言証書」ということです。

遺言証書と遺言書で大きな違いがあるわけではなく、遺言証書を遺言書と呼んでいるだけの場合もあります。

遺言証書は、法律の条件を満たせばすべて遺言証書とされます。

公正証書で遺言を残したから遺言証書であり、自筆で遺言を残したからといって遺言書になるわけではありません。

遺言には、普通方式遺言と特別方式遺言があります。

普通方式遺言には、自筆証書遺言,公正証書遺言(2人以上の証人の立会いのもとに遺言者が公証人に遺言趣旨を口授筆記させ,各人が署名押印)、 秘密証書遺言(遺言者が署名押印封印した遺言書の封紙に公証人と2人以上の証人が署名押印)の3種類があります。

特別方式遺言には危急時遺言、隔絶地遺言があります。(民法967条以下)。

上記の遺言はどれも、法律の条件を満たせばすべて遺言証書とみなされます。

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