法定相続人とは

定相続人とは、法律で定められた相続人のことをさします。

法定相続人と聞くと法律で定められた相続人ですから、その権利は絶対的なように思えます。

しかし法定相続人であろうとも「遺言」には勝てません。

法律では「遺言>法定相続人」という力関係になっているからです。

そのため遺言がある場合、遺産は原則として遺言で指定されたとおりに分割されますので、 法定相続人が遺産分割についての話し合う遺産分割協議は不要となります。

次に遺言がない場合、あるいは遺言が法律的に有効なものでない場合には、民法の規定により、相続人になれる人の範囲と順位が決まります。

この民法の規定により相続人となる人のことを『法定相続人(ほうていそうぞくにん)』と言います。

そして昭和22年5月3日以前の相続については旧民法が適用されますので、家督相続によって相続が決まってしまいます。

家督相続の場合、遺産分割協議は行われず長男などの一人がすべて相続してします。

昭和22年5月3日以降の相続については、現代の民法が適用されます。

民法の規定により法定相続人になれる人は、配偶者(法律上の夫または妻)、子(直系 卑属)、父母(直系尊属)、兄弟姉妹(傍系血族)の4種類の立場の人です。

そのため遺言がない場合には、内縁の妻や夫はもちろん、たとえ親族であっても法定相続人でなければ遺産を受継ぐことができません。

もし法定相続人ではない方に遺産を残したいのであれば、遺言書を作成する必要があります。


法定相続人の順位と範囲

法定相続人の順番は次の通りです。

  • 第1順位の相続人・・・被相続人に子がある場合には、子と配偶者が相続人となります。子には、胎児、養子、非嫡出子も含まれます。※配偶者が死亡している場合は子が全部相続します。
  • 第2順位の相続人・・・被相続人に子がない場合には、被相続人の父母と配偶者が相続人となります。※配偶者が死亡している場合は父母が全部相続します。
  • 第3順位の相続人・・・被相続人に子がなく、父母も死亡している場合には、被相続人の兄弟姉妹と配偶者が相続人となります。※配偶者が死亡している場合は兄弟姉妹が全部相続します。

このように、配偶者は常に相続人となり、父母と兄弟姉妹は上の順位の相続人がいない場合にのみ相続人となります。

ただし、子が先に死亡している場合には、子の子にあたる孫やひ孫などが相続人となります。

兄弟姉妹がすでに死亡している場合には兄弟姉妹の子が各々の相続権を引継いで相続人になります(兄弟姉妹の孫は相続人とはなりません)。

これを『代襲相続(だいしゅうそうぞく)』といいます。

なお直系尊属には代襲相続という制度はなく、父母が死亡している場合はその祖父母が相続人となります。

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