代襲相続(だいしゅうそうぞく)とは

襲相続(だいしゅうそうぞく)とは、 亡くなった人の子供に相続権があるが、 子供がすでに亡くなっていて孫が存在する場合、 その孫に相続権があることをさします。

たとえばAさんが「2009年5月8日」に亡くなった場合、 Aさんの子供にあたるBさんはAさんより早い 「2002年10月21日」にすでに亡くなっいたとすると、 Bさんの子供であるCさん(つまりAさんの孫)が、 Aさんの相続権を持つことになります。

この場合のCさんは、 BさんにかわってAさんの相続権をもらっているのです。

つまりCさんは、Bさんの子供としてBさんについての相続権を持つと同時に、 Aさんの相続権も持っています。

AさんとBさん、2つの相続権をもっているのです。

このような状態のことを、代襲相続といいます。


亡くなった順番が重要

代襲相続になっているかどうかを判定するときは、 亡くなった順番に注目して考えてみてください。

もしAさんが「2009年5月8日」に亡くなり、 Aさんの子供であるBさんが「2010年1月7日」に亡くなった場合、 Bさんの子供であるCさんは、 Aさんとの関係において代襲相続は発生していません。

この場合はAさんの相続権がBさんに移動し、 その後Bさんが亡くなったことにより、 Bさんの相続権がCさんにやってきただけのことです。

AさんとCさんの間に、なんら相続関係は発生していません。

このように代襲相続とは、 亡くなった順番によって代襲相続になったりならなかったりするのです。


どこまで続くのか?

亡くなった方からみて「孫」が代襲相続する立場にいる場合で、 その孫も先に亡くなっている場合は「ひ孫」が代襲相続をします。

そして「ひ孫」も先に亡くなっている場合は「 ひ孫の子供」が代襲相続をします。

現実的にあり得る可能性は低いですが、 法律の定めによれば、 亡くなった方からみて子供にあたる方の代襲相続は、 どこまででも下の世代が代襲相続することになっています。

そして亡くなった方からみて兄弟姉妹が相続人となる場合で、 その兄弟姉妹がすでに亡くなっている場合は、 兄弟姉妹の子供が代襲相続をします。

しかし兄弟姉妹の子供もすでに亡くなっている場合、 兄弟姉妹の孫が代襲相続をするかといえば、それはしません。

法律によって「兄弟姉妹の代襲相続は子供まで」と定められているからです。

法律では兄弟姉妹とその血縁者には、 遺産相続による財産の取り分があまり多くならないように定められています。


「相続の欠格」「相続の排除」があった場合も適用される

代襲相続は誰かがすでに死亡していた場合以外に 「相続の欠格」「相続の排除」があって、 相続人ではなくなった場合にも適用されます。

「相続の欠格」と「相続の排除」は、 以下のようなことをした人があてはまります。

・自分の相続財産が多くなるように、  誰かを殺害しようとして刑事罰を受けた

・詐欺や脅迫によって遺言書を書かせたり、変更させたりした

・遺言書を隠したり廃棄したり、改ざんしたりした

・亡くなった人がまだ生きているときに、虐待や暴力をした

上記のようなことをして「相続の欠格」「相続の排除」と認定されて、 その人が相続人ではなくなったときは、 代襲相続が発生してその人の子供が新たに相続人となります。


相続放棄で相続権を失った場合には適用されない

Aさんが亡くなったとき、 子供であるBさんが相続放棄をしたとします。

相続放棄をすると、その人は初めからいないものとして扱われますから、 Bさんの子供であるCさんが、代襲相続でAさんの相続権を持つのでは? と考えられますが、これは認められません。

法律によって、 代襲相続は死亡、欠格、排除のみに適用するとされていますので、 誰かが相続放棄をしたとしても、代襲相続は発生しないのです。

したがって、自分が相続放棄をすると自分の子供に相続権がいってしまう、 ということはありえません。

孫にあたるCさんが相続権を持つ場合は、Cさんの親にあたるBさんが、 Cさんの祖父にあたるAさんより先に 「死亡(相続放棄は含まない)」した場合です。

法律では誰かの死亡、欠格、排除以外で孫に相続権がいくことはあり得ない、 というようになっています。

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